人間関係のための救急蘇生法 C P R -対立の予防と解決のための7つのステップ

人間関係のための救急蘇生法

-対立の予防と解決のための7つのステップ

付録C 12の人間関係の本質的ニーズ

 人間関係は、互いのニーズの実現の上に築かれる。 次のようなニーズは、親密なパートナーや、家族、友人との関係に当てはまる。 すべての関係に当てはまるわけではなく、仕事関係のような人間関係には当てはまらない。 これらのニーズは双方向に行き交う。つまり、人に与え、人からも貰うという具合に。ニーズが満たされなかったなら、感情(怒り、悲しみ、または恐れ)が引き起こされる。常にニーズが満たされていれば、喜びが生まれ、信頼感と親密さが深まる。

安心(信頼)

安定(信頼)

サポート(親密さ)

養育(親密さ)

 これらの12のニーズは健全な人間関係の基盤となる信頼や親密さや尊敬を育む。 安心と安定の項目は信頼を築く。一方、サポートと養育の項目は親密さを産む。 しかし、まず信頼を構築しなければ親密な人間関係は生まれない。もちろん、人には、その他多くのニーズがある。 しかし、これらは人間関係の確かな基礎を築くためのコアとなるニーズである。

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